京都 宮津 富田屋【宿泊編】
西国三十三ヶ所の京都北部の巡礼で、宮津の富田屋に宿泊した。飲食はあっても、宿泊された方はあまりいないのでは?
仕事のお昼休みに電話をして予約できるか確認をした日のこと。
「はーい、富田屋ですー」
「あのー、そちらは今、宿泊することは出来るんですか?」
「できますよー」
「あのー、○月○日は空いてますか?」
「○日?ちょっと待って...空いてますよー。」
「あ、そしたらちょっと確認したいことあるんでまた電話しますー」
「はいはいー。あ、お昼時は電話しないでくれる?忙しいんで」
夜も混んでいるが、昼も忙しいらしい。電話してこないでと言われた。そりゃそうか。
行程を確認して、今度は午後3時頃に電話。
「あのー、○月○日に宿泊の予約をしたいんですけど」
「はいはいー、ちょっと待って...空いてますよ。でも、ボロ宿だけど大丈夫?」
「ネットで調べたんである程度はわかりますー。トイレとお風呂は共同ですよね?」
「そうですー。あと、料金6000円になったのよ。それと、月曜はお休みだから朝食は出ないよ。」
と、予約して宿泊したお宿がこちら。表の写真は夜に撮影。
細い通路をとおり入口に到着。
階段を上り、細い廊下を通って部屋に到着。部屋の番号は手書きの紙が貼り付けてあった。
部屋の外鍵はなく、内鍵のみ。クルクルひねるやつ。
ボロ宿って言ってたけど、小綺麗してる。
でもハンガーは昔の針金だ。
ウインドーエアコン?ウインドーファン?がついてる。冬は石油ストーブを用意してくれる。
窓枠も木で出来てる。この線はどこから延びてるんだ?窓はこれでも二重窓になってた。
そして、お手製の注意書。絵がストレートすぎる。絵心ない私にはこれすら書けない。「これすら」と言ったけれど、決して悪口ではない。分かりやすい絵だ。
お風呂は17時に沸かすからと言われたので、その時間に行った。
なんともこれがレトロなお風呂だった。シャワーがついてるけど出ない。ジェットバスらしき器具もついてるけど使えない。昔はそんなもの無かったから当たり前だっただろうけど、今がどんなに便利なのかを思い知らされるお風呂だった。悪口や不満ではない。
それと、浴槽の左にトラらしき動物がいるが、お湯は出ない。引退したのだろう。今は入浴している人を見守っているだけだ。あ、ちなみにドライヤーはない。バスタオルもない。シャンプーもない。今にも溶けてどこかに行きそうな石鹸があった。たぶん石鹸は補充してくれると思う。
ボロ宿を強調するので、予約の時にこんなやりとりをした。
「ちなみにドライヤーはないですよね?」
「あー、ドライヤーは置いてないです。出しておいた方がいいですか?」
「???あ、いえ、持って行くので大丈夫です。」
ドライヤー以外のことは聞かないことにした。
宿の雰囲気とおばちゃんの雰囲気が非常にマッチしている。これがよい。帝国ホテルばりの対応をされると宿の雰囲気を損ねてしまうからだ。
夜ご飯は何時がいいかと聞かれたので、18時と回答。2階から宿泊者専用の階段があるのだ。
ということで、「夜ご飯編」はまた今度!